出来ないをどう出来るに変えるか
最近、再発してきた私の悪い癖ですが、つい「出来ない」や「無理」と反射的に言ってしまいます。
例えば、以下のようなものです。
- 既に業務量が多く、追加で作業をお願いされた時
- 会社の利益にならないと感じる時
- 今やることではないと感じる時
これは誰にでもある話だと思います。
少なくとも心の中ではそう思っていることでしょう。
「出来ない」は本当に「出来ない」ままでいいのか?
上記で挙げたようなもので「出来ない」と反射的に判断してしまって、そのままでいいのでしょうか?
- 本当に自分の業務量は多いのでしょうか?
- 本当に会社の利益にならないのでしょうか?
- 本当に後回しにしていいのでしょうか?
そもそも、目的や期限を聞かずに判断出来るはずがありません。
まず、業務量が多いというのは主観的な判断でしかありません。
1つ1つのタスクの時間を合計して、入れ込めないか考えるべきです。
また、会社の利益になるかどうかは一瞬で判断出来るほど簡単ではありません。
例えば、お客様や外部の方々に悪印象を与えるようなことであれば一瞬で判断できるかもしれません。
しかし、値上げのような原材料費の高騰や市場動向の変更などによりせざるを得ないものであれば、もっと考えるべきだと思います。
そして、後回しが判断に迷うところで、競合よりもより先に上に立つためのものであったり、キャッシュフローに関わる問題であったり、会社の状況を後から大きく変化させてしまうものもあります。
目的をちゃんと聞いていれば、この辺りも判断出来るようになると思います。
出来ないと思ったものを出来るに変えるためにはどうすればいいのか?
呼吸を置く
絶対に不可能だと思っても反射的に出そうな言葉をとりあえず、ぐっと飲み込みます。
理由を聞く
- 何故それが必要なのか?
- それをやるメリットは何か?
- やらないデメリットは何か?
- どの程度の品質が求められるのか?
- いくらまで使って良いのか?(リソース等のコスト)
- いつまでに(今)必要なのか?
自分の結論をぶつけてみる
もし、会社としての命令だったりしても、腑に落ちないようであれば、自分の意見をハッキリと言います。
ここで言いたいことを言わなければ、腹落ちさせる機会を失い、出来ないを出来るに変えるのがさらに難しくなります。
やってみる
最後は「出来ない」と思ってもやってみることです。
ただ、やってみて「出来ませんでした」では格好がつかないため、やるからには全力で取り組み、「今出来なかったとしても」「これから出来るような土台」になるようにやるべきです。
一概には言いづらいけれど
ワークバランスなど色々なことが言われる中で、自らの仕事を増やすのは前向きになりづらい部分があると思います。
それでも、長い目で見てバランスをとりつつ、出来るだけ腹落ちさせながらトライしてみるのがいいんじゃないかと、自分自身に言い聞かせています。
なお、これを繰り返した結果、私はとある東証一部上場企業の新卒の最下位入社だったのが、10年間この想いを強めてきたことによって創業以来2人目の技術最高職を拝命することとなりました。
そのため、経験の量だけ自らを成長させ、周りからの評価も上がると思います。